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「さてひかる? 私に何か申し開きの言葉があって?」
「ないです……」
正座するボク、仁王立ちで見下ろす玲菜。愛流さんはおろおろしながらボクらの様子を見ている。
あうぅ、左のほっぺがじんじんするよ……。
あのあとすぐ、ボクに何かを言う暇すら与えずにに飛んできたビンタ。
「あ、あの~……」
「愛流さんと仰ったかしら」
「は、はい」
「申し遅れました。私、隣に住んでいる上之宮玲菜と申します。いきなりで申し訳ありませんが、少し、席を外して頂いても宜しいかしら?」
「あっいやっ、そのっ」
「何か?」
「い、いえ、何でもないですぅ~……」
無理ですよ愛流さん、本気モードで怒った玲菜を鎮めるのは何人たりとも不可能ですから……。
「よそ見をしないっ!」
「はいっ!」
これが治まるまで何分かかるかなぁ……。
結局、玲菜の説教が終わって夕食にするまで一時間もかかった。
今日のはいつにも増してスゴすぎだよ……。
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