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「ちょっと待ってね」
手に持った試験管みたいなものを一回カチリ。
っていうかカチリっていったい……?
「うわっ!?」
「えっ?」
するといきなり、試験管みたいなものがバケツ大までに大きくなる。
間近で見ていたボクと玲菜はびっくりして飛びのいた。
「あ、ゴメンね。驚かせちゃったね」
……あれ?
あの中に入ってるのは……。
「タマゴ?」
「せいかーい!」
「一体どうしてそんなもの……、しかもそんな大きなモノを持っているんですの?」
「いい質問だね玲菜ちゃん。さっきも話したけど、あたしは希少幻獣を守るための政府公認の泥棒。このタマゴは今回の依頼なんだよ。ま、コレのせいでこんなところにお邪魔しちゃってるんだけどね」
愛流さんはにゃははと笑う。
むー……、ボクを非日常と遭遇させてくれたのはこのタマゴのおかげなんだぁ……。
愛流さんには悪い気がするけど、ありがとうって言いたいな。
「で、そこまでする必要があったこれは何のタマゴなんですの?」
「これはね、ドラゴンのタマゴなんだ」
ふわぁ~……っ!
今度はドラゴン!?
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