3rd stage

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「そうね。それで?」 「・・・あれ?」 「ん?」 「おどろか…ないの?」 「え? むしろ、今まで女だと思ってたの?」 「…うん」 「あんた…どこまで馬鹿なの…。ちょっと、ひかる!」 「え?」 束と話していたひかるが振り返った。驚くほど美人なのに、男だったとはいまだに信じることができない。 「愛流ってばね」 「うんうん」 自分の名前を呼ばれて、ひかると頷くのは愚かな愛流だった。 「ひかるのこと、女だと思ってたんだって」 玲奈がそういえば、 「わ! なんで言うのよ!」 と愛流が戸惑い、 「びっくりしたなぁ」 と、ひかるが呑気に言い、 「マジか…」 と、愛流をかわいそうな目で見た。そして、玲奈のよく通る声がクラス中に渡り、クラスは一瞬間を置いた後、笑いに包まれた。 「~~~~っ!!! 玲奈ぁ!!!」 よほどダメージが大きかったのか、猛進する愛流を、レイラは一蹴した。 「もー、うるさいわね。言われたくなかったら止めなさいよ」 「だって、まさかそれを言うとは思わなかったんだもん…」 「はぁ? 空気読みなさいよ。むしろそれを言わずして何を言うのよ」 「だってぇ…」 頭を抱える愛流を、玲奈は信じられないという表情で見ていた。 「確かにひかるは女の子にも見えないことはないわよね。目は大きいし、髪の毛も長めだし、小さいころはお姫様のドレスを着てたし…でもね、愛流…ひかる、僕、っていうでしょ」 「…ぼくっ子かと思ってたの」 「…あなた、どこまで」 ばかなのよ、と玲奈が言おうとした時だった。
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