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 と、古から語り継がれてきた御伽噺のように幸せに終わっていたらどんなによかっただろうか。  物語はここから始まるのだ。  そう。残酷な物語が。  聞こえないか? この星の叫びが。  この瞬間に、あるいは以前に、あるいは今後、何かのきっかけでおこるかもしれない。  日常だった事が日常ではなくなる。側に居た人がいなくなる。その瞬間、あなたならばどうする――――?  物語はここから始まるのだ。  いや、もう始まっていたのかも知れない。遠い昔から。  あの人が造った希望の星が誕生した日から。  いや、もっと前に・・・・?  分からぬ。だが、いつの日からか始まっていたのだ。  二人のために。
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