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「朝っぱらからうるさいっ! 玲奈!」
振り返ると、そこには綺麗な金髪縦ロールの緑色の瞳をしたいかにもお嬢様、といった風貌の玲奈の姿があった。
「玲奈さんと呼びなさい! 年下なんだからっ!」
玲奈に怒鳴られた愛流に怒鳴り返された玲奈が、更に愛流に怒鳴り返し、更に愛流が返す。
「誕生日1日しか違わないじゃない! 私が4月2日、玲奈が4月1日っ!!!」
「1日しか違わなくても4月2日午前0時0秒からは学年が違うの! たとえあんたが4月2日午前0時3分に生まれていようとも年下なのよ、と・し・し・た! わかる?」
「わーかーんーなーいっ! なにそれなにそれなにそれなにそれ」
「あーもう! うるさいのはあんたの方よっ! それはどうでもいいから私のひかるから離れなさいよっ!!」
玲奈にそう言われ、改めて愛流は自分が今まで握りしめていたものに気がつき赤面した。
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