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最近イザークは機嫌が悪かった…
何故か…?
それはアスラン・ザラのせいだった…
桜の木の下で見てからというもの…目が追ってしまうようになっていたから…
そして夜な夜な夢にまででてくるアスランと現実とのアスランの自分に対しての態度の違いに…彼の苛立ちは更に募るばかりだった…
(畜生…夢ではあんなに可愛げがあるというのに…)
現実の冷静できりっとしたアスランをみる度イザークはやりきれなさに頭を抱えた…
「…イザークって…聞いてるのか?」
不意にかけられた言葉にイザークはあわてて振り返る…
「その様子じゃ…聞いてなかったな?…上の空なんて…珍しいな」
クスクス笑うアスランが目に入りイザークは内心驚いた
そしてすぐ…その顔が脳裏に焼き付いた
以前の自分なら…貴様何を笑っている…と…激怒したことだろう…
だが今は…些細な表情が…仕草が…可愛く見えて仕方がない…
(重傷だな…俺も)
そう思えるほどに…アスランに夢中になるのをイザークは止めることができずにいた…
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