変化

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関係というものは月日とともに変わって行くものである。 長年連れ添った恋人と別れたり、数ヶ月前まで知らなかった相手と恋人になったりと。 それはひかると上之宮玲奈もしかり、であった。 「ほらっ」 荒っぽい仕草で投げられたプリントがひかるの机の上に広がった。 輝く金髪に凛とした態度。体からにじみ出る仕草と気の強い瞳からプライドの高さが伺える。 上之宮玲奈。世界の8割を占めるという大企業、上之宮財閥の愛娘であり、ひかるの幼なじみである。 「先生に頼まれましたの。先生に言っといてくださる。あなたへの用事に私を使うなと」 いつからだろう。玲奈のひかるに接する態度が変わったのは。 上之宮玲奈はお嬢様だ。 それも世界的大企業のだ。 本来ならばもっといい学校に行けるはずだった。 けど、彼女はひかると同じ学校を選んでくれた。 ひかると同じ学校に通いたい、という理由で。 玲奈がそう言ってくれた時、ひかるは本当に嬉しかった。 だけど、いつからだろう。 彼女の態度が変わったのは。
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