スキル無し

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「よかった。・・・さて、カーライル」 シルバーに呼ばれたカーライルはビクッと肩を震わせる。 「君は最近、二つ目のスキルが使えるようになり、中等クラスに入ることが許されたが、スキルが無い者にスキルを使い襲うならば初等に降格してもらうよ?」 カーライルはシルバーから視線を反らした。 そして、小さな声で「・・・悪かったな」とアランと目を合わさずに謝ると自分のクラスに戻って行った。 レイナは再び腕を組み、アランを睨む。 レイナの視線にアランは一歩引く。 「だいたいあんたねぇ!」 「な、何だよ・・・」 レイナが今にもアランにつかみ掛かりそうな勢いなのでシルバーが呆れて二人の間に入る。 「はい、ストープ。いや~本当に決闘が始まっちゃうのか冷や冷やしたね」 シルバーは場を和ませるためなのか、冗談混じりに言う。
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