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月明かりが差し込まない、暗雲が立ち込める夜。
東の帝国、ローリディアンテの帝都にある国立シャルディラン学校の前に数人の人間が集まっていた。
皆、目深にフードを被り顔も性別もわからない。
「まだなのか?」
集団の中の誰かが言った。
「もう少しです」
別の声が答える。
しばらくすると、門からやはりフードを目深に被った人間が出て来た。
「結果は?」
最初の声が門から出て来た人間に尋ねる。
門から出て来た人間は頷く。
「ゲートは明日の晩開かれます」
「では、明日・・・ここを封鎖しましょう」
誰かがそう言った途端、学校の前にいた人間の姿が消え辺りは不気味な程、静まり返った。
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