スキル無し

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「スキル無しが俺に指図するな!!!」 カーライルは顔を怒りで赤くして叫ぶと、何かを思い付いたらしくまた嫌な笑みを浮かべた。 「いいだろう・・・俺とお前の差を見せてやるよ。第一のスキル・・・炎のスキル!!!」 カーライルがそう叫ぶと、右手に火の玉が現れそれをアランに向かって投げ付けた。 アランは逃げることもせずに、その火の玉を凝視する。 足が震えて動かないのだ。 アランはどうする事も出来なくて目を閉じる。 もうすぐ、自分にぶつかるであろう火に備えて。 誰もが事の成り行きを見守る中、叫び声が廊下に響き渡る。 「第一のスキル・・・水のスキル!!!」 その声と同時に、アランの目の前に水の壁が現れ火を相殺した。
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