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アランは驚いて、目を開く。
カーライルと自分の目の前に美しい金色の長髪の女が立ちはだかっていた。
「チッ・・・レイナ」
カーライルは舌打ちをして目の前の自分とアランを遮る女を睨んだ。
レイナと呼ばれた女は肩に掛かった髪を後ろに払うと腕を組む。
「全く、品が無いわね。カーライル?」
レイナは妖艶な笑みを浮かべ、カーライルに言い放つ。
カーライルは、ふんっと鼻を鳴らす。
「邪魔すんなよ、レイナ。お前に関係ないだろ」
その言葉にレイナは眉を寄せる。
「関係あるわ。同じ貴族として恥ずかしい。スキルを使えない者にスキルを使うなんて、言語道断!!!スキルを二つ使えたとしても、使う者が能無しだったら意味が無いのよ?」
「偉そうに・・・お前も俺に喧嘩を売るのか?」
カーライルは身構えていつでもスキルを使えるようにする。
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