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【白玉楼 客間】
幽々子「改めて自己紹介をするわね。私はこの白玉楼の主の西行寺 幽々子。そして、こっちが白玉楼の庭師兼、剣の指南役の魂魄 妖夢よ。」
妖夢「改めてよろしくお願いします。」
客間に通された桜也はちゃんとした紹介を受けた後おいしい和菓子を少し堪能した。
桜也「とりあえず質問がたくさんあるんだけど‥いい?」
幽々子「どんどん聞いてちょうだい。」
和菓子を食べるのをやめて真面目に座り直す桜也に幽々子もおふざけを止めて真剣な顔になった。
桜也「まず最初の質問だ。ここは…この世界は幻想郷で間違いない?」
幽々子「ええ、間違いないわ。ここは幻想郷よ。」
桜也「そうか。じゃあ次の質問…というかお願いだな。」
幽々子「お願い?」
幽々子はお茶を少し飲んで唇を湿らせた。
桜也「八雲 紫を呼んでほしい。」
桜也の言葉に妖夢は首を傾げた。
妖夢「なぜ紫様を呼んでほしいのですか?」
桜也「全ての発端は紫だからなぁ。あいつも入れて話した方が詳しく話せそうと思ってさ。幽々子、紫の居場所分かるか?」
桜也が問いかけると幽々子は笑顔を見せた。
幽々子「もちろん知っているわ。」
桜也「どうにかして呼んでもらえないか?」
幽々子「いいわよ。紫~居るかしら?」
紫「どうしたの幽々子?私に何か用かしら?」
桜也「居たのかよ!」
幽々子の隣にスキマが開き、八雲 紫が姿を見せた。
紫「話は大体聞いていたわ。だから安心して進めてちょうだい。」
桜也は居るなら最初から出て来いよ!とか心で思ったが口には出さずに心にしまいこんだ。
幽々子「妖夢、紫にもお茶をお願いね。」
妖夢「分かりました。すぐにお持ちします。」
妖夢は台所にお茶を沸かしに行った。
紫「桜也でいいかしら?」
桜也「かまわない。俺も紫って呼ぶから。」
紫「じゃあ桜也、あなたの質問に解答する前にあなたの腰にある剣を見せてくれないかしら?」
桜也「俺の剣を?別にかまわないが、ほら。」
桜也は立ち上がって腰から木之花咲耶姫を外すと紫に渡した。
桜也「丁寧に扱えよ。彼女が怒るぜ。」
紫「分かってるわ…」
しばらく剣を見つめる紫
幽々子「どう紫?本物?」
紫「間違いないわね。本物よ‥ありがとう桜也。」
紫は桜也に剣を返した。
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