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桜也「…2人で納得されても困るんだが。」
自分だけ疎外されているように感じたのか桜也がジト目で紫を見た。
紫「あら、ごめんなさいね桜也。別にあなたを仲間はずれになんかしないわよ。」
幽々子「桜也が持ってる刀の正体を確認したかっただけなのよ。」
桜也「刀の正体って……木之花咲耶姫は西行妖みたいな妖桜じゃあないのか?」
紫「違うわ。というか西行妖よりさらに凄い桜よ。」
幽々子「私も紫も初めて見たわ。まさか外の世界にいたなんて思わなかったわ。」
桜也「マジかよ…」
紫と幽々子の言葉を聞いて桜也は今まで自分と共に成長してきた桜がとんでもない物だったことに気づいた。
妖夢「お茶をお持ちしました。どうぞ紫様。」
妖夢が紫のお茶を持って帰ってきた。妖夢は紫の所にお茶を置いて自分の所に戻った。
桜也「教えてくれないか紫、木之花咲耶姫の正体を。」
桜也はお茶を飲んで口を湿らした後に直球で紫に聞いた。
紫「あなたと共に外の世界で暮らし、妖夢に襲われた時にあなたを守り、そして自分の能力を桜也に分け与え、刀となって桜也のことを見守っている木之花咲耶姫の正体は……桜の起源にして頂点。」
桜也「起源にして…頂点…どういう意味だ?」
紫の説明がイマイチ分からなかったのか桜也は首を傾げた。
幽々子「全ての桜は木之花咲耶姫から産まれたのよ。木之花咲耶姫は桜の頂点。大きく言えば本物の桜は木之花咲耶姫だけなのよ。」
桜也「………すっげー…」
桜也は目を丸くしながら呟いた。
妖夢「まさかそんな凄い刀…いや桜だったとは、あのまま闘っていたら私どうなっていたんでしょうね…」
幽々子「恐ろしいことになっていたでしょうね。私が止めて良かったわねぇ~」
妖夢「…ありがとうございます。」
桜也「紫、ひとつ疑問が生まれたんだが?」
紫「何かしら?」
桜也「何故、俺なんだ?外の世界では普通に暮らしていただけだ。特別なことはしていない。なのに木之花咲耶姫は俺を選んだ。何故だ?」
桜也の質問に紫はため息を吐いた。
桜也「ため息を吐くなよ…」
紫「私に分かるわけないじゃない…本人にしか分からないわね。」
桜也「本人……じゃあ聞いてみるか。」
桜也の言葉に3人はきょとんとした顔をした。
桜也「木之花咲耶姫、聞きたいことがあるんだが?」
急に刀が光りだした
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