483人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、俺はこっちだからまた明日な。」
「西條。」
帰ろうとしていた西條を菊川が呼び止める。
「なに?」
「グローブ持ってきてるか?」
菊川が自分の鞄からキャッチャーミットを取り出し、それを西條に見せる。
「えっ、ああ。」
「じゃあ、キャッチボールくらいして帰らないか?」
「……別にいいぜ。」
二人は河川敷でキャッチボールを始めた。
しばらくキャッチボールをして、どんどん距離をとっていく二人。
「(さすが全国までいったチームのキャッチャーだ。
距離をとっていってもボールに全くぶれないな。)」
西條の感じたのはキャッチボールを始めてから菊川のボールが自分の胸のところから全くズレていないということだった。
最初のコメントを投稿しよう!