入学

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ある程度キャッチボールを終えると菊川が西條に近づいていった。 「肩できてきたか?」 「まあできてきたな。」 「じゃあ………」 菊川は西條から離れていく。 ある程度離れるとそこで座ってキャッチャーの構えをした。 「ちょっと投げてみろよ。」 「はっ?」 「ピッチャーだったんだろ? どんな球投げるか見せてくれよ。」 「でも………はぁ~、分かったけどそのかわり集中して捕れよ。」 その言葉に菊川はムッとして言った。 「西條……俺をあんまりなめんなよ。」 その言葉に西條は何も反応せず振りかぶった。 左足を上げ、それを力強く踏み出し、右手からボールが放たれた。
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