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(失敗…
これは
人生が変わる程の
失敗…
愚かな過ちだ
クソッ!)
うなだれるはカイジ
しかし、それも無理は無い事
現在カイジは
三田村
と呼ばれる男の手下とみられる黒服の男達によって
事情も知らされぬまま
車へと半ば押し込まれるようにして乗せられ
両脇の黒服の男達に怯えながら
高速を走っている
(これじゃ…
これじゃまるで護送
いや、連行じゃないか!)
車に押し込まれる前
三田村が手下に囁いていた言葉が
不意にカイジの頭をかすめる
『おい…
くれぐれも丁重にやで
カイジ君は大事なゲストなんや
今夜の夜会に必要なお人や
その大切な体を
今傷つけたら
シャレになれへんからなぁ…』
(なんだ?
夜会?
ゲスト?
こいつらは
何をしよういうんだ?)
カイジに浮かぶは
不明瞭な疑問符ばかり
現在の状況を把握する間もなく
また把握できるはずもなく
カイジは連行されている
三田村の言う
夜会に
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