中学二年

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中学二年

僕は今、中学二年だ。だが、登校はしていない。言ってみれば引きこもりで救いようもない人間だ。昔、エロ本から教わった辞意行為のやり方を覚えてからは、それだけを楽しみにやっている。晩飯時はいつも、悲しい。母親はわざと僕に悩んだ姿を見せ付ける。どんな高級食材を使った料理でも悩みの充満した部屋のなかでは不味くてしょうがない。僕はそんな時、箸をテーブルに投げつけて自転車で川辺へ行き、癒されたら風呂も入らずに眠る。
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