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「それに彼は学校辞めると言ってますし」
「やめる?どうして⁉」
「母親から届けが来たんだよ」
まさか…俺が…
「それは?」
「理事長に渡した」
くそっ
「先生…何故そこまでする?」
ピタッ
「五瀬君…奴は極道の血をひいている…みな恐れている。私もだ」
教頭…
「極道は…こんな世界には生きて行けないのですよ…先生」
そうかもしれない…だけど…
「あいつだって…好きで極道に生まれて来たんじゃない…喧嘩だって…向こうから仕掛けてきて…五瀬は…俺達のために戦ってるんだ」
だからこそ…誰も傷つかないだろ?
「五瀬だって生きる権利はある。間違った道を行くなら…俺が手を差し出す。」
迷わないように
「…」
スタスタ…
「かっこいい」
「あれ…君は」
「由香でーす…何だあっさり帰ったのね」
まさか…奴らと戦うために来たのか?
「それにしても…葵学校辞めるんだ?昨日行かないとは言ってたけど」
え?
「由香‼」
「失恋だもんね~あんなに学校嫌いだったやつが受験までして…そんなに好きだったのね」
学校嫌いなのは…確か聞いたような…
「葵って…不器用だから…うまく伝わらないのよ」
「そうだな…」
「でも…頑張ってるの私達は知ってる」
君…
「司…もう行くわ‼何かあったら呼びなよ?」
「わかった」
行ってしまった…
「理事長にあうんすか?多分行かなくても大丈夫すよ」
え?何で?
「届けなら由香が破り捨てましたから」
「はあ⁉」
由香ってさっきの?またやることがすごいな…理事長…唖然としただろうな…
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