episode2

6/8
前へ
/189ページ
次へ
「まっそんなあいつを心配する先生なんかいなくてな…ビックリだ」 「ケガさせてしまいましたし…」 ケガ? 「あれ…喧嘩でケガしたと言ってましたが?」 はい? 「違うのか?」 「実は…」 話してない?何故? 「下がうるさいな…」 誰か来てるのか? 「ん…」 コツン 「ん?窓から…」 シャッ 「ニィ…」 「…」 へーよく分かったな 「くっ」 ガタン 「はあはあ…」 ガラッ 「葵?」 「わりぃ…ちょっと出る…⁉」 西崎… 「五瀬…」 「先生来てたんすか…理事長に命令されたんすか?全くあのババア」 ゴツッ 「口を慎みなさい‼先生は葵を心配して」 「平気っすよ…じゃっ…用事があるんで」 用事? 「待て…五瀬」 「ほっときましょ先生…今は、待つしか出来ないんだ。」 違う…用事って…まさか 「失礼します。」 「ちょっ‼何あれ?」 「何か面白い先生じゃねーか…西崎健人か」 央巳さん…? 「はあはあ…くそどこ行った?」 あの足じゃ…歩くのがやっとだろ…腕だって… 「…」 そうだ…学校を出れば普通の人間だ…結局仕事だから…俺は担任だから…そんな逃げ道を作り…有り得ないと決めつけて…ちゃんと考えてなかった。あの涙が…さっきのそっぽ向いたあいつの顔が…苦しい… 「ぐあー」 「五瀬‼」 くっ…俺は守られる方じゃない…守る方だ‼ 「死ね死ね‼」 「許せねーんだよ…このやろっ」 ドン 「うわー」 「痛いか?足痛いのか?」 グリグリ 「ふっぐっ…」 「なら…二度と立てなくしてやるよ」 行くぜ… 「踏みつぶしてやらー」 くっくそー
/189ページ

最初のコメントを投稿しよう!

156人が本棚に入れています
本棚に追加