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「言い続けるしかない」
「う~」
「いつか…分かるさ。向こうが嫌がるようなら、これ以上…近づくのはやめた方がいいな」
ふーん
「何だ?恋か?誰だ?」
「うるさい‼言わねー」
「…まっ俺には関係ないしな…お前が楽しいならそれで構わないさ」
ぐ~優しくすればいいってもんじゃない‼
「さっ飯食うぞ」
「ああ…分かったよ」
「おはようございます。西崎先生」
「あっおはようございます」
いかんいかん…ふうー
「ん?」
机の上になんかある
「これは…」
五瀬の反省文…?何でここに?
「あっそれ…さっき教頭先生が持ってきたんですよ…次は退学って言ってました」
退学⁉それはまずい。教頭に話を聞いてもらおう
「…」
まただ…ヒソヒソうるせえ
「葵…朝から不機嫌だな」
いつもの事だが…
「司…別に不機嫌じゃねーよ」
「まあまあ…そんな怖い顔してるからダメなんだよ」
俺がわりぃのかよ?
「そうそう…僕日直でな…日誌取りに行ったんだが…教頭と西崎先生が何やらしんみりと話し込んでたよ」
西崎が?
「昨日の怒られてるんだな…ほどほどにしないと退学かもな」
「それはそれで構わないけど?」
は?まじか?
「でも…お前」
「なったら…なっただ…西崎は俺を信じてくれないし…喧嘩だって向こうから仕掛けてくるんだ」
確かにな…無理もない…あいつの息子だからな…離婚してもそれは変わらないか…
「司…俺は西崎に信じてもらう。そのためには言いまくる」
言いまくるって…何を?
話がかみ合ってないようだ…
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