涙*一粒

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あれは一週間ほど前のこと。 仕事が思いの外早く終わったから、久しぶりに仁の家にサプライズ訪問をしようと考え、連絡なしに訪ねた時だった。 マンションの下で仁の部屋を見てみると、まだ9時過ぎなのに明かりが付いていなかった。 "いないのかな…?"と思ったものの、"まぁご飯作って置いといてやるか"とか"掃除してやるか"など前向きに思考が働き、気付けばドアの前だった。 慣れた手つきで鞄の中からキーケースを取り出し、中に入っていった。
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