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「それではこれで……」
すがたは少し照れながら携帯を切った。
そしてゆったりとした歩調で、教室から出て行った。
夕日に照らされる教室で帰り支度をしながら、まるで感慨にふけるかのように――実際はどうでもいいことしか考えてないけど――最近のことを思い返していた。
やっぱり美少女に関わるとろくなことがないな。
溜息をつきながらそんなことを考える。
まあ、直接起きた変なことといえばカラスが青かったことぐらいだ。おれはおれの日常が平和ならそれでいい。
……!?
すがたは、あれは私たちのではないと言った。
じゃあ、あの英語のテストを作ったのは誰だったんだ……!?
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