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順当に考えれば、担当教科が英語の先生の誰かになる。しかし、そんなことをする必要がどこにある。
質問にこそ答えてもらったが、謎は深まり増えただけだった放課後――
家に帰る途中、学校の校門を出る辺りで、おれは違和感を感じた。
何がどうおかしいという訳じゃない……ただ漠然と、自然に、何かが不自然だと感じた。
気のせいとは思えなかった。
誰でもない誰かによる。
戯言ですらない戯言。
それは閑話の中の閑話。
「ええ、はい。おそらく彼は本物です。はい。分かっています。はい、了解しました……」
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