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医「この部分が、そうです…。」
先生が指差したそこは、確かに血管が膨らんでいるように見えた。
医「血管が、瘤状に膨らんでいるのが分かりますか?」
YH「えぇ…」
医「今はまだ、他に異常は見られませんが、悪化すると、血管が破裂する恐れもあります。」
YH「破裂…?」
大動脈が破裂なんてしたら…!
そんな…!
医「今すぐに、という訳ではありません。ですが、見てお分かりの通り、瘤は4㎝近くあり、決して小さいとは言えません。今後の為にも、手術をなさった方がいいかと。」
マ「手術…。」
医「お仕事の事は伺っています。ですが、先程も言った通りこれは命に関わる問題ですので…よく、お考え下さい。」
YH「…もし、手術を受けなかった場合は…?」
医「…投薬による治療になるでしょう。しかし、激しい運動…ダンスをなさっているキムさんの血管がいつまで持つか…と、言った感じでしょう。」
YH「そんな…」
マ「手術をすれば、よくなるんですよね?」
医「詳しい術法は、決まってからお話しますが、もちろん最善を尽くします。」
YH「…分かりました。」
それから、俺は覚束ない足取りで会議室を出た。
何処を通ってHCUに戻ったのかも覚えてないくらい、俺の頭は混乱していた。
ジェジュンが病気…?
手術…?
命に関わるって…
何で…!
マ「ユノ!」
YH「っ!」
マ「動揺する気持ちも分かるが、お前がしっかりしないでどうする。」
YH「…はい。」
マ「みんなには、明日の朝、話そう。」
YH「俺から、言います。」
マ「…そうだな。それがいい。」
2人だけで話すと、俺はまたHCUの中に入った。
YC「あ、戻ってきた。」
JJ「お帰り、ユノ。」
YH「あぁ…ただいま。」
CM「?」
JS「どうしたの?」
YH「いや、病院なのにお帰りって変だなぁって思って。」
YC「確かにー。」
JJ「いいじゃん、言いたかったから言っただけだよ。」
こんなに元気に笑ってるジェジュンが病気なんて…
やっぱり俺には…
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