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マ「お前等、そろそろ帰るぞ。」
YC「はい。」
CM「じゃあヒョン、また明日。」
JJ「うん。」
JS「ちゃんと休んでよぉ。」
JJ「みんなもね。」
ジェジュンのベッドの周りから次々に離れていくメンバー達を尻目に、俺はまだ動けずにいた。
JJ「ユノ?」
YH「ジェジュン…」
JJ「ん…」
触れるか触れないか、ギリギリのキスをした。
もしこれで、夢が醒めてくれればなんて…
そんな幼稚な考えしか、今の俺には浮かばなかった…。
JJ「もう…、ばか。」
YH「おやすみ、ジェジュン。」
JJ「…おやすみ。」
後ろ髪を引かれる思いで、病院を出た。
明日の朝、俺はこの世で1番愛してる人を泣かせるだろう…。
それが分かっているのに、何も出来ない。
何もしてやれない…。
そんな自分が、この世で1番憎かった…。
+ 翌日 +
昨夜、ベッドには横になったものの、結局眠るまでには至らなかった。
ジェジュンの笑顔を思い浮かべるのに、それが泣き顔で消されていく。
それが、何時間も繰り返されていた…。
YH「はぁ…。」
YC「ヒョン、1人で寂しくて眠れなかった?」
YH「…あぁ、そうだな。」
YC「珍しいねぇ。別の仕事で一緒じゃなかった事だってあったのに。」
JS「病院にいるんだよ?心配して当たり前でしょ。」
CM「ジュンスヒョンは心配し過ぎですけどね。」
こんな弟達のやり取りも、今日は笑って聞いてやれない。
CM「? ユノヒョン?本当にどうかしたんですか?顔色が優れないですよ?」
YC「本当だ。マジで大丈夫?」
YH「…病院に着いたら、大事な話がある。」
YC「大事な話って?」
YH「詳しい事は、病院に着いたら話すよ。」
JS「ジェジュンヒョンも一緒にって事?」
YH「あぁ、そうだ。」
CM「・・・・・・」
3人の視線がこんなにも痛かった事は、きっとないだろうな…。
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