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それから、1人足りない朝ご飯を済ませると、マネージャーさんの車で病院に向かった。
救急病棟のHCUへ足を運ぶと、ジェジュンは既に起きていて、腕や足を動かしているようだった。
JS「身体動くようになったの?」
JJ「うん。でもまだちょっと痛いかも。」
YH「おはよ、ジェジュン。」
JJ「おはよう。 …どうしたの?」
CM「ユノヒョン、話ってなんですか?」
JJ「話?」
YC「そうだよ、何?」
JJ「ちょっと待って。何の事?」
ジェジュンは、自分だけついてこれてない事に気付いて、俺達の会話に割って入ってきた。
俺は、ジェジュンのベッドの周りにあるカーテンを閉めると、ジェジュンの横に行き、真っ直ぐにジェジュンの目を見つめた。
YH「今から、大事な話をする。」
JJ「うん…。」
YH「どうするかは、自分で決めるんだ。」
JJ「え…?」
JS「どういう事?」
CM「ジュンスヒョン。」
JS「だって…!」
YH「みんなは、ジェジュンの決めた事に協力してやって欲しい。」
YC「…何があったの?」
俺は、1度ゆっくりとメンバーの顔を見ていった。
そして、またジェジュンの目を見る。
ジェジュンの瞳は、とても不安げに揺れていた。
YH「ジェジュン、昨日の検査で……、病気が見付かった。」
JJ「ぇ…」
JS「病気…?」
YC「ヒョンが…?」
CM「・・・・・・」
俺の言葉は、ジェジュンだけじゃなく弟達の声まで奪った。
YH「その病気は、ジェジュンのお腹の辺りを通ってる大動脈が硬くなって、その所為で血管が膨れて、薄く、弱くなってるって病気だ。」
JJ「・・・・・・」
YH「もし、硬くなってる所に血が詰まったり、血管が破れてしまったら…」
JJ「・・・・・・」
JS「…何? 破れたら、どうなるって言うの…?」
YC「ジュンス…。」
YH「ジェジュンの命に、関わる事になる…。」
CM「そんな…」
そこに居た全員が、涙目だった気がする。
もう世界が終わってしまうような…
そんな雰囲気だった。
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