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JS「嘘だ、そんなの…」
YC「ジュンス…」
JS「だって、ジェジュンヒョンはこんなに元気なのに…!」
CM「ヒョン…!」
JS「昨日だって、ただ全身打撲って…! 軽い検査すれば……すぐ退院出来るって…!」
YH「その検査で!病気が見付かったんだよ…!」
JS「ッ…!」
YC「ユノヒョン…。」
YH「…悪い、ジュンス。」
俺は、自分の中にあるどうにも出来ない思いを、ジュンスにぶつけてしまった。
ジュンスは、崩れるように床に座り、隣にいたユチョンがそんなジュンスの背中を摩ってやっていた。
そして、今まで黙っていたジェジュンが、口を開く。
JJ「俺…治らない訳じゃ、ないんだよね…?」
YH「あぁ。手術をすれば…、合併症が起こる可能性もない訳じゃないけど、治る確率は高いらしい。」
JJ「・・・・・・」
CM「手術…」
YC「それじゃあ、俺達4人で活動するの?」
YH「薬で治す方法もあるらしいんだけど、それだと、激しいダンスや運動が出来なくなるんだ。それに、歌う事だって…」
JJ「ぇ…?」
YH「歌う事でも血圧は上がる…。その拍子に何かが起こる可能性もあるって…。」
JJ「そんな…、俺……もう歌えないの…?」
ジェジュンの声は、震えていた。
誰もがその声に痛みを感じていただろう。
ジェジュンにとって、歌がどれだけ大切な物か…
他の誰よりも…
俺達が知っているから…。
YH「だから、自分で決めるんだ。少し我慢して手術を受けるか、仕事しながら薬で何とかするか…。」
JJ「・・・・・・」
CM「両方に、メリットとデメリットがあるんですね。」
YH「あぁ…。」
薬での治療は、恐らく長期になるだろう。
それに、通院だってしなければならない。
でも手術となると、しばらく仕事が出来なくなる。
5人での活動が出来ないと、CDのリリースだって延期になる。
誰も、どっちがいいかなんて、簡単には言えなかった。
JJ「みんな…ごめん…」
YC「そんな、謝るなよ。病気になったのはヒョンの所為じゃ…」
CM「そうですよ。」
JJ「そうじゃなくて…、違うんだ…。」
YC「え…?」
JJ「俺…」
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