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ねぇ、神様…?
俺の声が届いていますか…?
だったら…
俺の元の場所に戻して下さい…。
+ Yunho side +
YH「・・・・・・」
たった今俺は、信じがたい言葉を耳にした。
医「CTスキャンという検査をした結果、キムさんの体に異常が見付かりました。」
YH「え…?」
マ「異常、ですか…?」
会議室に連れられた俺達は、椅子に座らされ、先生は俺達の向かいの席に腰掛けた。
そして先生は、さっきまでとは違う神妙な顔付きで、レントゲン写真のようなものを俺達に見せてきた。
裏からライトを当てられ、黒いセロハンに映し出されたのは…
ジェジュンの、なのか…?
医「キムさんの病気は、腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)という物です。」
YH「腹部、大動脈瘤…?」
医「キムさんは、タバコはお吸いになられますか?」
YH「以前は…。」
医「そうですか…。それでは、最近、腰やお腹の辺りが痛いとは言ってませんでしたか?」
YH「それは…、すみません。言っていた覚えはありませんが…。」
医「そうですか…。」
YH「先生…?」
先生は、一旦机の上に視線を落とすと、また俺達の方を向いて話し始めた。
医「原因は様々ですが、キムさんの場合、心臓から繋がる大動脈の腹部、そこに動脈硬化が起こり、それが原因で血管が膨らんでしまっているんです。」
マ「動脈硬化…?」
医「動脈硬化は肥満の方や喫煙なさっている方に多く起こると言われています。ですが、ストレスでも起こり得ますので、一概に何が原因かは分かりません…。」
マ「はい…。」
先生は、病気の事を説明してくれているが、今の俺には、正直全く分からなかった。
理解しようにも…
上手く頭が働かない…。
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