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「ももかの冷蔵庫はアルコールストッカー?」
ユチョンは何気無く開けたんだろうけど、冷蔵庫を見て驚いていた。
あたしは言えば、今のユチョンの行動全てにとにかく落ち着かなかった。
この狭い空間の中に自分以外の存在がいる。
それが信じられない。
そして、自分の部屋だというのに、右往左往してしまいそうになるほど、身体全体が救出信号を出している。
落ち着かない・・・というより、助けて下さい・・・。
「ははは・・・」
「?あ~、緊張?」
「いやっ(汗」
「昨日とはぜんぜん違う人だよね、今日のももか」
「これが、ほんとのあたしだし・・・」
「ふーん。昨日のももかもいいと思うけどね」
「な、なんで?」
「言いたいことって我慢しちゃうでしょ?僕も一緒だからさ、だからお酒飲んじゃうのわかるよ」
「べつに・・・ユチョンにわかってもらっても・・・」
「ははは、そうだよね。それもそうだ」
不思議な子。
第一印象は大人しい子。
でも、今は不思議な子。
なんだか、見透かされてるようで居心地がわるいな・・・。
「ねぇ、食べない?温まったし」
おかゆはレトルト。
料理なんて1人暮らしの女子には関係ないとか勝手に決め付けてたけど、流石に恩返しの料理も作れないとなると申し訳なくなる。
「あ、これ食べたかったから買ってきたけど、食べる?」
出されたのは、納豆、キムチ、玉子焼き。
あ!
「ねぇ、ユチョンって韓国人?」
「えぇーーーっ、今頃?」
「・・・・だって、それどころじゃなくって・・・」
「それどころ?」
「・・あぁ!!もう、めんどくさいな!この部屋に誰か入れたこともないし、あたし人が苦手なの!!だから、今のこの状態がありえないの!!」
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