ほんとはね・・・

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「どうして!あたしだけ一人なのよ!!」 「わかったよ、大声やめなって」 「あん?何か問題でも?あたしは今泣きたいの!!」 「・・・お酒は慰めてくれないよ・・・」 「え!?何?何?なんか言った?そうなんだぁーお酒って慰めてくれないんだぁー!」 「・・・身体によくないよって思っただけ」 「ねぇ!!」 「ん?」 「名前なんだっけ?」 「(笑)またぁ~?さっきも言ったのに、しょうがないなぁ・・・ユチョンだよ」 「そうだ!ユチョン!!」 「何?」 「あたし・・・あたしはー」 「わかったよ」 「わかってないよ!」 「じゃ、どうしてほしい?」 「わからない・・・」 「はは、ほんと、しょうがない人だな」 泥酔の私を背負ってあてもわからず歩いてくれた『ユチョン』という男の子は、あたしに何度も『しょうがない人』を連呼していた。 そりゃそうだよね・・・。
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