重ねる時間の重さと無事生還、そして命運❗

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「私の名前はヒロ子、大女優なのよ!!」 監督に向けてヒロ子は言い放った! 今日は撮影を押していて周りもあわただしい。 ヒロ子は断崖絶壁から身投げするシーンを自分でやると言ってきかない。 監督は言う「危ないから止めなさい、スタントマンにやらせるから。」 ヒロ子は言う「そんなんじゃ迫真でリアリティーのある映像は撮れないの。」 同じ映画に出演してる俳優のフトシは言う「これ程ヒロ子さんが言ってますんで飛び込ませましょうよ!何かあったら自分が助け行きます。」 うかない様子で監督はうなりながら言う「うーん、しかたないが・・・よしやろう。」 しばらく経ち撮影が始まった。実はヒロ子はフトシの事が前々から気になっていた、フトシの気持ちを試そうと思い飛び込む決意をしたのだ。 カメラは三台回っていて照明がまぶしいくらいにヒロ子を映しだしていた、ヒロ子はうかない様子で絶壁に近づき海めがけて飛び降りた!!! バッシャーン!!! 見事に着水成功!! ヒロ子は演技とは関係なく溺れるふりをしながらフトシの様子をうかがった。 その時!! 足がこむら返り本意気で溺れるヒロ子! ヒロ子は叫ぶ「キャアー誰か!!ブクブクブク助けてぇー。」 その時だったフトシが絶壁から飛び込み助けに来た! バッシャアーン!!! フトシは言う「もう大丈夫だ!ヒロ子さんっ!!」 ヒロ子を抱きしめ岸までくると、安心したヒロ子はフトシを抱きしめ言った「死にそうになって初めて二人の重ねる時間の重さを知ったわ。」 その瞬間ものすごい高波が二人を襲いそのまま波にさらわれるフトシとヒロ子だった。
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