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勉強は苦手なので、美阪はずっと寝ていた。
途中、
『永藤。お前そんなに補習したいのか?』
と先生に教科書で頭を叩かれた。
「痛ぁい…」
頭を押さえながら起きるとクラス中の視線が己に刺さって居るのが分かった。
恥ずかしさで、起きざるを得なくなり、授業を受けることにした。
斜め前をちらりと見遣ると、明が真面目に勉強している。
「…………」
流石だなぁ、と思った矢先、激しい眠気に襲われた。
やはり眠気に勝てず、美阪は抗うこともなく、重い瞼を下ろした。
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