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気付けば眠っていたようです。昇天はしませんでした。何だか不思議な気持ちです。箱は何時の間にか停止して賑かな通りに車が止まっています。
箱の壁を擦り抜け辺りを見回すと、お洒落な煉瓦の壁や綺麗な装飾で彩られた看板が並んでいてどこか……懐かしさを感じました、そう。昔の私の街です。
私は二、三歩歩いてみました。地面は凸凹した石畳で私の革靴が可笑しな音を鳴らします。車が停まっているのはお洒落な通りの角で、曲がってみる事にしました。その先で私が見たのは……
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