英国

5/7
前へ
/23ページ
次へ
 沢山の幽霊、でしょうか。今までに出会った経験の無い、大勢の幽霊が街を歩き、話しておりました。そして何より、皆々生活に溶け込んでおりました。  不意、硝子越しに煌めく店内の商品が私に寄って行きませんかと訴え掛けたような気がします。私は迷いの無い足取りで敷居を跨ぎました。  雑貨屋のようです。店内には人が店員を含め三人と、幽霊が三人。驚きです。幽霊が普通に雑貨を手に取る様に眺めては何やら愉しそうに話をされています。  御話に加わりたかったのですが何しろ言葉が理解出来なくては意味がありません。其の場はそっと離れて店を出ました。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加