第一話

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奈緒「とりあえず座って」 リビングにあるソファーへと座らせて飲み物を用意した 「ありが…とう…ございます」 奈緒「いえいえ」 しっかし… ずいぶん小さいのに喋り方とかがまるで大人 奈緒「キミが、私の弟になる子…でいいの?」 「…(コクン)」 奈緒「名前は?」 「ア…ルト」 アルトくんか… てか、さっきから気になってたんだけど アルトくんはなぜかソファーの端っこに座ってるんだよね 奈緒「真ん中に座れば?」 アルト「……ぃぃ…」 ボソッと呟いた言葉には脅えたような感じが入っていた 奈緒「あ、夕飯まだだった?」 アルト「(ぐぅー…)…っ!」 部屋に響いたアルトくんのお腹の音 急いでお腹を押さえて、恐る恐る私を見るアルトくんが可愛くてしょうがない 奈緒「あはは、今すぐ用意するから待っててね」 アルト「ごめん…なさ…い」 奈緒「謝る必要なんかないよ、大丈夫だから」 わしわしと金色の指どおりのいい髪を撫でてあげれば、目を丸くして驚いていた 小動物みたい クスクスと笑ってからキッチンへと向かう 美味しい夕飯つくらなきゃ!
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