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奈緒「とりあえず座って」
リビングにあるソファーへと座らせて飲み物を用意した
「ありが…とう…ございます」
奈緒「いえいえ」
しっかし…
ずいぶん小さいのに喋り方とかがまるで大人
奈緒「キミが、私の弟になる子…でいいの?」
「…(コクン)」
奈緒「名前は?」
「ア…ルト」
アルトくんか…
てか、さっきから気になってたんだけど
アルトくんはなぜかソファーの端っこに座ってるんだよね
奈緒「真ん中に座れば?」
アルト「……ぃぃ…」
ボソッと呟いた言葉には脅えたような感じが入っていた
奈緒「あ、夕飯まだだった?」
アルト「(ぐぅー…)…っ!」
部屋に響いたアルトくんのお腹の音
急いでお腹を押さえて、恐る恐る私を見るアルトくんが可愛くてしょうがない
奈緒「あはは、今すぐ用意するから待っててね」
アルト「ごめん…なさ…い」
奈緒「謝る必要なんかないよ、大丈夫だから」
わしわしと金色の指どおりのいい髪を撫でてあげれば、目を丸くして驚いていた
小動物みたい
クスクスと笑ってからキッチンへと向かう
美味しい夕飯つくらなきゃ!
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