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今日はカレーだ
量はいつも多めに作ってるからちょうどよかった
ぐつぐつと音を立てて煮込まれるカレー
部屋にただようカレーの香りに私のお腹も、早く食べたいと叫んでる
アルト「………」
奈緒「あれ?どうしたの?」
キッチンに来たアルトくん
服の裾を引っ張って見つめてくるんだけど
何が言いたいの!?
私にはわからないよ
アルト「……て…つ…だう」
奈緒「わ、ありがとうアルトくん」
そっかー手伝いに来てくれたのかー
奈緒「じゃあ、食器棚から大きいお皿とってもらえる?」
アルト「(コクン)」
なんて可愛い子なんだろうと思って、また鍋の方を向いたとたんにガシャン!と大きな音が聞こえた
奈緒「大丈夫!?」
盛大に散らばる皿の破片
指をケガしたのか、所々に点々と血がついている
アルト「あ…、ぼ、僕…」
奈緒「アルトくん、ケガしてるんじゃ「ごめ…なさい…、ごめんなさい……、ちゃんと片付けますから!殴らないで」
!!、ぽたぽたと床に落ちる涙が目にはいった
カチャカチャと震える手で食器の破片を拾う姿にショックを受けた
奈緒「もーいいよ!大丈夫だからあっち行こ?」
半ば無理矢理腕を引いてリビングのソファーへ座らせた
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