STaR。

完成

そして、この日ついに対BREAK兵器が完成したのだ。

煙の真ん中にある大きな剣。それが、世界各国の天才研究家の頭脳を集められてやっと作られた兵器だ。

名を“暁”という。

対BREAK兵器開発本部長であるｼﾞｬﾝが日本ぽくしたいという理由で選んだ名前だ。

「教授…!!ついに、やりましたかね!?この剣、ちゃんと使える対BREAK兵器ですかね!?」

「…まだ分からない。暁、試してみようか」

ｼﾞｬﾝは、そう言うとすぐに携帯でBREAK管理課に電話をした。そして小40分経った頃に、ここ本部にBREAKによる被害が出てからやっとの思いで捕まえた数少ないBREAKのうちの1体が届いた。

特殊なﾛｰﾌﾟで縛られ、ｷﾞｰｷﾞｰと奇声を上げるBREAK。ｼﾞｬﾝは、暁を持つと何の躊躇いも無しにBREAKに向けて振り下ろした。

「ｸﾞｷﾞｨｨ-ｶﾞ-ｷﾞｷﾞｷﾞ-!!」

BREAKは、ﾄﾗｳﾏになりそうな程酷い顔をして、酷い声を上げながらｻﾗｻﾗと砂のようになった。

研究員達から歓声が上がった。