私とリディル家

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ー…トントン 静かに窓が叩かれた 目をやると小鳥たちがエサを貰いにきていた 小鳥たちを驚かさないようにそっと窓を開ける ー…チチッ 部屋の隅に置いてあるテーブルの上からパンを取ると小鳥たちに細かく千切ってあげた 「…可愛い」 朝起きると小鳥たちにエサをあげるのが私の日課 その後にするのがお姉様達の世話 「シャルティア!シャルティア! ご飯はまだなの!?トロい女ね!!」 シャルティア。 シャルティア=リディルが私の名前 本当の名字は分からないけど 私は昔捨てられていた所をリディル家の奥様に拾ってもらった 私のお母さんと心から呼べる人 今はもう死んでしまったけれど… ー…チチッ! 「あ、…」 お姉様の怒鳴り声で小鳥たちが逃げてしまった 「シャルティア!」 本当に五月蝿い姉だ .
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