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「ー…ッ!召使いの分際で!」
お姉様が手を振り上げた
「お止め。リディル家の娘であるあなたが手をあげてはなりません」
お姉様を止めたのは現奥様
「お母様…」
「シャルティア。あなたは一応リディル家の娘。言葉は選んで使いなさい。」
「分かりました」
ここは一応返事をしておこう
「シャルティア。これから、マーティル伯爵様がいらっしゃるからあなたは部屋に戻っていなさい」
マーティル伯爵
隣の国の貴族だ
「分かりました」
せっかく、ここまできたのにまた戻らないといけない
「ミルフィー…あなたもシャルティアと行きなさい」
「はい。お母様」
ドアからひょっこりと顔を出すミルフィー
亜麻色の髪に緑の瞳が印象的だ
「行きましょう。」
ミルフィーは私の手をとると裏口へと手をかけた
「あ、お母様…さっき王宮から手紙がきてましたわ」
ミルフィーは振り返ると微笑んだ
そしてそのまま私を引っ張って裏口を後にした
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