王宮からの手紙

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「ひらひらのドレスなんか着たくない。動きにくい。」 前奥様が生きていた時に一度舞踏会に連れて行ってもらった事がある あれは11歳の時… フィーと一緒にひらひらのドレスを着た 動きにくかった 「えぇ!嫌だ…1人で行くの?」 「ー…大丈夫だよ…召使いとして傍にいるから」 もう二度とひらひらのドレスなんか着たくない 「うぅ…わかった」 フィーはまだ不満そうだったけど頷いた 「明日、何きるの?」 「召使い用のドレスを着るわ…」 「ドレス貸してあげるのに…」 「いい。召使い用のドレスでいい」 ふりふりがなくて質素なドレス 髪をアップして眼鏡をかけて行こう 「ティアぁ!」 フィーが何かいろいろと言っていたけど無視した 今日は仕事が無いし早めに寝たい 「おやすみ」 明日何が起こるのかなんて 私もフィーも 予測出来なかった… .
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