ほんの小さな勇気

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 授業中、窓際に座っている俺は外を眺めていた。  幸い、太陽が俺を照らすことはないのだが、朝に比べると少し気温が上がったことが肌を通して感じることができる。 「まだ高校1年生だ。何も授業に集中する必要性もない」  俺はそう思い、座ったままの体勢で目を瞑り授業を終えた。  昼休み。  つい1ヶ月前までは友達とわいわい楽しく弁当でも食べていたのだが。  最近は、親が弁当作りをめんどくさがっている。  金を渡され、  「学食で済ませて」  なんて無責任なことを言う。
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