見えない距離

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 そこへ俺が座っている隣に、丈が膝上5センチほどのスカートの女の子。俺は瞬時にこの女の子の正体が分かった。  「一ちゃん。テストお疲れ様」  笑顔で言うこいつは白水沙菜。俺とは中学2年のときから同じクラスで、なぜか高校も同じ。  しかも1年には6クラスあるのに、同じクラスの1年6組。  ……簡単に言わずとも、腐れ縁ってわけだ。 「おい沙菜。もう一ちゃんはやめろって前から言ってんだろ。もう中学のときみたくいかないんだよ」 と、強く言うが、 「いいじゃない。直らないものは直らないの!」 と、笑顔。そのやり取りを見ていた慎二は、 「何だよ一護。お前沙菜ちゃんに『ちゃん』なんてつけてもらえるなんて幸せじゃんかよ」  ホントに悔しそうに言うのだった。
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