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魔女嫌いな魔女
なんで置いてくのだろうか。まだ生きてほしかった。
しわしわな腕を握る。
「泣かないで。あなたには永遠の命があるの。こんなの一部の思い出だわ」
「そんなこと言わないで! アイルが死んだら……」
「自分も死ぬ? そんな馬鹿げたことはやめて。……あなたは死のうとしても死ねない魔女なのに」
アイルは微笑む。ヤダよ一人は。
「アイルが死んだら……アイルを造ってあげるね」
「それは……頼もしいわね」
アイルはその後眠った。
そして数日後、アイルは静かに息を引き取った。
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