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杖を下げた少女はこちらを睨んだ。
「魔女なんて名で呼ばないでくれるかしら。嫌いなの魔女」
「それはすみませんでした。レイナさん」
彼女から謝罪の言葉は無し、逆に僕が謝罪した。
「嫌いってどういうことなんですか?」
「そのままの意味よ」
「そうですか……。一緒ですね。僕も嫌いなんですよ魔女」
「あっそ。それよりさっさと造って欲しいだけど」
素っ気なく返された。どうやら彼女は、直ぐにロボットを造って欲しいらしい。
「そうですね。本業はそちら、ぺらぺら喋っている時間じゃないですね。……じゃあ始めに、部屋の掃除をお願いします」
「あんた話聞いてた? 私はロボットを造って欲しいのよ。誰が部屋の掃除を頼んだのよ」
わなわなさせながら、彼女は僕を睨む。
短気な彼女を静めるため僕は説明した。
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