魔女嫌いな魔女

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  「こんな不衛生な家でロボットを造るなんてことできません」  少女はキョトンとした。そしてキョロキョロと周りを見渡す。  そして僕の方に顔を向ける。 「どこが不衛生よ。綺麗なほうじゃない」 「はい? よく見てください。これ、埃が指につくほどですよ」  机についていた埃を、彼女に見せる。 「これが?」 「埃! 目に入りません!? これが不衛生なんです! だから掃除をお願いします」  彼女はため息ついた。わかってくれたのだろうか。 「だったら掃除、あんだがすればいいじゃない。ロボットを造る仕事はあんた。だったらロボットの為に掃除をする仕事もあんたでしょ」  彼女は僕に一枚、紙を渡した。 「ロボットを造り終わる期間はどれくらいかしら? その頃にまた帰ってくるわ。聞きたいことがあったらその紙に連絡ちょうだい」  そう言い残して家から去って行った。 「なんて身勝手な……」  僕は彼女の行動に呆れるばかりであった。
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