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その後、僕の問いに魔女はスラスラと答えた。
造るロボットは、17歳の女性であった。まだ、顔などの原型は聞いていない。
「容姿は彼女よりは上かな……」
彼女とロボットの容姿を比べてみた。多分、見た目はロボットのほうが年上なのであろう。
僕はまた、部屋の掃除をし始めた。
◇
数カ月がたった。ロボットはもう完成に近付いていた。
僕は仕上げるため、彼女に最後の連絡をいれた。
「もうすぐで完成するのね!」
彼女の生き生きとした声が響いた。
「はい。最後に顔を造り上げたいのですが……」
「机の引き出しに入っているわ。出来上がりしだいすぐに連絡を頂戴ね」
「わかりました」
受話器を置いて、清潔にされている机の引き出しを開けた。
写真は裏返しで一枚あった。
「これかな?」
一枚手にとり、これから造るロボットの顔を見させてもらった。
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