レイズ・カルルーズ

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天気は快晴。 これといった事件もなし。 そんな平和なファズール王国にある、ラズフィーデン学園ではいつも通りに勉強が行われていた。 「ここまでの部分ちゃんと覚えておけよ~」 「テストに出るんですか?」 「でない」 たわいない会話をしていると授業の終わりを告げる鐘がなった。 「じゃ今日はここまでだな」 生徒の質問の嵐そっちのけで、先生はすぐさま去っていった。 ここラズフィーデン学園は、ファズール王国で唯一のエスカレーター式の学園で、一度入れば小・中・高と進級できる。 しかも入学試験の時に成績がトップ5に入ると、ラズフィーデン学園に在学中の全ての学費をファズール王国が負担してくれるそうだ。 「早く帰ろーぜ」 「ちょま…はやっ!」 生徒達が帰り支度を終え出ていった高等部の教室の中には、まだ1人の生徒が残っていた。 その生徒の名前はレイズ・カルルーズ。 トップ5に入れた学生の1人だ。
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