3人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
天気は快晴。
これといった事件もなし。
そんな平和なファズール王国にある、ラズフィーデン学園ではいつも通りに勉強が行われていた。
「ここまでの部分ちゃんと覚えておけよ~」
「テストに出るんですか?」
「でない」
たわいない会話をしていると授業の終わりを告げる鐘がなった。
「じゃ今日はここまでだな」
生徒の質問の嵐そっちのけで、先生はすぐさま去っていった。
ここラズフィーデン学園は、ファズール王国で唯一のエスカレーター式の学園で、一度入れば小・中・高と進級できる。
しかも入学試験の時に成績がトップ5に入ると、ラズフィーデン学園に在学中の全ての学費をファズール王国が負担してくれるそうだ。
「早く帰ろーぜ」
「ちょま…はやっ!」
生徒達が帰り支度を終え出ていった高等部の教室の中には、まだ1人の生徒が残っていた。
その生徒の名前はレイズ・カルルーズ。
トップ5に入れた学生の1人だ。
最初のコメントを投稿しよう!