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土『あぁ…。』
銀『同じ人間ったってよ、どーせ見間違いなんじゃねーの?
似たような身長とか服装とか…それに…
世界にはドッペルゲンガーと呼ばれる存在があるんだから、一人、二人同じ人が居たって不思議じゃないだろ?』
確かにそうだと新八は思った。
世界には自分にそっくりな人がいるって聞いたことあるし…。そんな大事じゃないと思うんだけど…。
土『俺たちも最初はそう考えたさ。同じ人が居ても不思議じゃない、もしかしたら見間違いじゃないのかってな。』
沖『でもどうもおかしいんです。本当に自分自身が歩いてるんでさァ。
仕草も性格も服装も身長も…何から何まで一緒なんです。
まるで鏡から抜け出したみたいに。』
新『えっ…?それってどういうことですか?』
銀『どうせ寝ぼけてて幻覚でも見たんじゃねーの?』
土『それがそうでもないんだ。実際見たやつがいるんだ。
自分自身を。
夜散歩をしてたらどうも見たことがあるやつが居て、気になって後をつけたらしいんだ。
そして…車のライトに照らされたそいつの顔は紛れもなく自分だったそうだ。
途中、通行人に話しかけられた時の声も同じだったそうだ。
そいつは怖くなって逃げたからその後の消息は分からねぇ。』
全員黙って土方の話を聞いていた。
銀『…。自分自身…ね…
クローンでもなきゃそんなことあり得ねぇな。』
新『クローン…?』
銀時の言葉に思わず聞き返す。
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