第十訓

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土方たちが帰った後はなんとなく重い空気が流れた。 僕はまた何か起きるような気がして不安だった。 (また…銀さんが狙われたたら…) 僕はチラッと銀さんを見た。 神楽ちゃんも同じことを考えていたのか、銀さんを見ていた。 二人の視線に気付いた銀時は二人の頭をぐしゃぐしゃっとなでた。 銀『んな顔してどーしたんだよ、大丈夫だって。銀さんはお前たちより強いんだから。』 新『銀さん…』 何故だか心の中を見透かしたみたいだった。 銀『言ったろ?俺は千里眼が使えんだよ。』 新『いやっ…千里眼関係なくね!?ってかいつから千里眼使えるようになったんだよ!』 銀『うーんと…さっき?』 新『アバウトだな!』 神『…』 新『神楽ちゃん…?』 さっきから黙ってる神楽を見てちょっと心配になる新八。 神『ねぇ…銀ちゃん。もし…』 銀『もし…なんだ?』 神『…なんでもないアル。』 銀『…。』 新『…?』 神『あっ…早くしないとレディース4始まっちゃうネ!』 銀『そうだな。見なきゃな。』 新『どんだけ暇なんだよ!?』 新八は神楽の言いかけた言葉が気になったが神楽も銀時も普通にテレビを見て楽しんでいたので黙っていた。 この穏やかで楽しい一時を壊したくなかったから。 (何も起きないで無事に過ごせるといいな…) そんな二人の様子を見ながらそんなことを思っていた。 それが叶わないと知ることになるとはまだ思わずに。
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