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エメラルドグリーンの海
広がる水平線
空と海の境界線は
僅かな色の違いだけ
波に漂いながら、岸へと向かう
海から上がるにつれ
体の重みを感じる
まるで非現実的な世界から、引き戻される様だ
ボンベを引きずりながら、砂浜を歩く
引きずられた跡が
轍の様に残っていた
降り注ぐ太陽の光に
目を細めながら
目線を上げると、白いワンピースの女が彼方に見えた
大きめの麦藁帽子を被り、風に飛ばされ無いように、片手で押さえている
明らかに、いい女に
魁の目には映っていた
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